from workshop chapter 3


ユニバースには木材を切り刻んだり、塗装等の作業をするためのワークショップ(工房)がギターショップとは別にあります。
こちらのページでは普段お客様の目には触れにくい、ワークショップの紹介と作業の一部を不定期に紹介。


=== from workshop_#010 ===


  スクエア(四角)トラスロッドナット
Gretchアメリカから個人輸入されたGretchの古いピックギター。

ブリッジを下げきっても弦高が高く、フレットの摩耗もあり弾きにくいとのこと。拝見するとネックは順反りが見られる。
しかし問題はトラスロッド。調整が出来ないとの事。
トラスロッドホールを見るとスクエア(■)ナットが覗いている。ギブソンタイプの6角ナットのようにねじ切りされたロッド先端にナットが締め込まれているのではなく、ロッド先端をスクエアに加工してあるタイプだ。

こまった。こんな工具持ってないよ。専用工具があるのだろうか?とお客さんとアレコレする。

ふと。頭に浮かぶ物がある。たしかあった筈。そうこれだ。ホビー用ラチェットレンチの軸がまさに同じような大きさと形。
ソケットに六角レンチを差せばスクエアレンチが出来上がった。問題なくロッドホールにも差し込める。

四角レンチしかし、トラスロッドにアクセルする事は可能になったが、残念な事にトラスロッドは締めても緩めてもネックに変化をもたらす事はなかった。

その後の修理にあたっては今後の事も考えトラスロッドの交換も検討したが今回は見送り。ネックのアイロン矯正、指板調整、フレット交換を行うことに。
結果、ネックのストレートも取り戻し、良好な弦高を取り戻す事が出来た。又、ブリッジサドルもべったり下がった状態から逆に上がり、テールピースからブリッジのテンションも良好なものに回復する事が出来た。


=== from workshop_#009 ===

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ユニバース工房の塗装ブース。フィルターの奥にある防爆タイプの有圧換気扇がぐいぐいと排気をしてくれる。

塗装の仕事に入る前にはブースの清掃が欠かせない。テーブル等にはポリシートが貼ってあり、付した塗料は簡単に落とすことが出来、手入れも楽。

又、定期的にメンテナンスするのがブースフィルター。フィルターはいろいろ試していて、最近使っているのが2種類の荒さの異なるガラス繊維が組み合わさったブルーのフィルター。これに3mm厚の不織布フィルターを外側に加えている。
汚れたら外側の不織布のみ取り替えることで、メインのブルーのフィルターは清掃して利用が出来、経済的なのだ。


△  workshop


▼  from workshop chapter 2


guitar shop UNIVERSE/ ギターショップ ユニバース
静岡県浜松市北区三ヶ日町鵺代(ヌエシロ)118-1
Phone 053-524-0537

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